「いきなり超天界!」というサブタイトルからして多少身構えてはいたが、劇中劇とはいえ視聴者を全くついてこさせる気がないこの展開はむしろ好印象ですらある。

しかもそれなりに尺も2分ぐらいとってるし…。

劇中劇パートが一段落したところでカミダイオーの解説が入るが、この解説をわざわざ後ろに配置したのは「超展開っぽさ」を強調するためだろう。

OPはカミダイオーのOPという体で流れた。字幕にルビが振ってあるのも子供向け特撮感が出ていて良い感じだ。

 

メインのストーリーとしては上記を踏まえた地方都市の町おこしといったところなのだろうか。

「ご当地モノ」といえば私は『ローリング☆ガールズ』を思い出すところである。

 アクションヒロイン→モサ

 ふるさとヒロイン特例法→ツインタワー宣言

 チアペディア(公式サイトの用語集)→ロリペディア

 といった具合に、ところどころの要素にも共通するモノを感じる。

直接の影響というまでのものでもないが、何かしら意識する部分はあったのかもしれない。

 

さて本編。

まず印象的なのは、レッドであろう赤来杏(あかぎあん)が学校の2階の窓から屋根を伝って身軽に走り去っていくシーンだ。

杏の身体能力を見せつけるこのシーンだが、正直言ってその動きに躍動感が感じられないのが非常に残念だった。

かなり動き回るので作画的に大変なシーンであるのはよくわかるのだが、屋根から着地するカットなど単純に真横から映しているだけ(コンテの問題)な上に、動きも緩急が付いておらず、のっぺりした印象を受ける(作画・演出の問題)。

このキャラのイメージを固める大事なシーンなので、多少無理してでも力のこもった良いシーンにしてほしかった。

 

杏や黄瀬姉妹はカミダイオーのアクションステージを見に来たが「手続き上の不手際」によりステージは中止となっていた。

「手続き上の不手際」という表現は日本語としては間違っていないのだろうが、こんな文言が張り出されているのはどこか異様な雰囲気を感じる。特に深い意味はないのだろうが…。

杏の落胆ぶりや黄瀬妹の号泣する様子からもカミダイオーの人気のほどがうかがえる。

この世界においてカミダイオーがいかに偉大な存在であるかを示しているシーンだろう。

 

妹にカミダイオーを見せるとうっかり約束してしまった美甘は杏にカミダイオーの代わりをしてほしいと依頼し、杏はあっさりとOKを出す。

美甘を招き入れた杏の部屋はカミダイオーグッズだらけ。杏はガチモンのカミダイオーオタクのようである。

ところでこの時点で杏と美甘の関係性についての言及があまりなされていないが「さほど親密なわけではないクラスメイト」といった認識で間違いないだろうか。

杏と美甘をとりあえず頬ずりさせて安易な百合要素を突っ込んでくるところは少し顔をしかめざるをえない。

 

「パーマ屋さんとこのメガネちゃん」こと青山元気が登場。わかりやすくメガネでわかりやすくメカニック担当のようだ。

杏に押しつけられた胸のサイズを当てるというとりあえずなキャラ付けは必要だったのだろうか。何かにつけて安易な感じが滲み出ている作品といえるかもしれない。今後減っていくことを願うばかりだ。

 

練習を重ね、いよいよショー本番。

冒頭こそ衣装・小道具類のショボさで子供たちに笑われるものの、その動きで次第に魅了していく。

しかし、途中から杏(カミダイオー)の攻撃の寸止めが上手くいかず、美甘(敵)にボコボコと当たり始める。

美甘をピンチに陥らせるためだけにこの展開に持って行っているのは明らかだが、その結果凄く熱い展開になっているかといえば微妙なところである。

「お約束だろうがこじつけ臭かろうが格好良けりゃいいんだよ!」という考えには私も大いに賛同するが、結果が付いてこないと非常に悲惨なことになってしまうのは常に頭に入れておきたい。

 

ネットで既に話題になっているが、終盤の戦闘の点描シーンがウルトラマンの対シーボーズ戦のパロディ(詳細は「チアフルーツ シーボーズ」でググればすぐ出ます)というのは私も言われるまでは気付かなかっただろう。

基本的には戦隊ヒーローからのオマージュが多そうな本作だが、円谷特撮も入ってくるようだ。

 

ラストは、二人のショーの様子を見ていた城ヶ根御前(しろがねみさき)にアクションヒロインにならないかとの勧誘を受けたところで「え~~~!?」と驚いて終わり。

この終わり方もわざとベタにしてるのか…。

今ひとつノリノリになりきれずに1話を終えてしまった。