リオデジャネイロパラリンピックをきっかけに、

バリアフリーということばを意識した人も多いと思います。

バリアフリーというと、点字ブロックや車椅子用のエレベーターや

スロープをすぐに思い浮かべそうだけど、ろう者に対するテレビ放送や

日本語の映画の字幕や、NHKや民放地上波で時たまみられる

視覚障がい者向けの解説放送などもバリアフリーの一種なのです。

障がい者にとってこうした字幕や解説放送のあるなしは

時として死活問題になるけれど、放送関係者が

あまり字幕や解説放送を強調し過ぎると障がい者向けの番組と思われて

健常者に敬遠されるのではないかと尻込みするのも

やむを得ない部分があると思います。

そういう意味では、ニュースという身近な材料をきっかけに

子どもが手話に興味を持ったと評価する健常者の母親からの

投書のあったNHK教育テレビの手話ニュースは長寿番組であるし

子ども向けのバージョンまであって評価していいと思うし、

この番組や他のNHKの福祉番組が下敷きになっていると思われる

V6の三宅健司会の健常者と障がい者でともに

リオデジャネイロパラリンピックを応援しようと呼びかける

NHK教育テレビのリオデジャネイロパラリンピックの

ダイジェスト番組はもっと評価できると思います。

番組の謳い文句のように健常者でも他局のスポーツ番組と同じように

変に身構えず見られるし、先に触れた視覚障がい者やろう者向けの

字幕や解説放送もちゃんと忘れていないのが秀逸だと思います。

一方、こうしたメディアのバリアフリーといえることが遅れているのが

民放のCMと映画館だと思います。

まず、CMは殆ど字幕付きのものがなく、テレビの地上デジタル放送への

完全移行で字幕放送がNHK、民放ともに見やすくなったのに

CMはろう者向けの配慮がなぜないのか、商品の選択の参考に

したいのに困るという声がろう者やその関係者から上がっています。

そうした声を受けて一部のメーカーや放送局がろう者向けのCMを

検討しだしたけれどまだ不充分だし、契約や権利の関係で

テレビのCMに字幕や手話を付けるのが難しいならば、

こうした配慮をしたろう者向けのCMを自社のサイトや

YouTubeなどのクラウド上にアップすることもメーカーには

検討して欲しいと思います。

企業の社会的貢献を表すCSRということばを出すまでも

ないと思いますが、、、

映画館のほうは新しいシネマコンプレックスなどは

車椅子向けのスロープや多目的トイレなどバリアフリーが

充実しているじゃないかと言われそうですが、

こちらも日本語音声の映画で字幕付きのものが

殆どないとか、障がいや幼いために上映中子どもが

泣き出したり騒いだりじっとしていられなかったら

どうしようと言ってドラえもん、ポケモン、アンパンマンのような

子ども向けの映画の映画館での鑑賞さえ尻込みする母親がいるとか聞かれます。

立体映像や演出に力を入れるのもいいけれど、映画業界には

こうした目に見えにくいバリアフリー対策にも

力点を置いて欲しいものですね。